「カナダで留学しているんですね! 何を勉強をしているんですか?」
と聞かれることがよくあります。
英語だけじゃなくて、何か専門的なことも学んでるの? と興味を持たれる方も多いです。
答えは――「アグリビジネス(Agribusiness)」。
ちょっと聞き慣れない言葉かもしれませんが、これは「農業」と「ビジネス」をかけ合わせた学問分野。つまり、農業を経済や経営の視点から考える学びです。
アグリビジネスってどんな内容?
娘が通っている大学では、農産物の生産から加工、流通、販売に至る、幅広い知識とスキルを習得できるのが特徴です。変化する世界のニーズに応えるため、絶えず進化を続けています。
たとえば、
・農作物をどう効率的に生産し、どう売るのか
・カナダの農業におけるビジネスモデル
・持続可能な農業と環境問題への取り組み
など、金融から貿易、人材に至るまで、農業経済に関する深い理解を学生に提供します。学生は食品および農産物のマーケティングと流通の世界について学びます。
現代の農業が抱える課題と向き合う内容も多く、娘もとても興味を持って取り組んでいます。
カナダでアグリビジネスを学ぶ理由
「アグリビジネス」を専攻すると聞き、娘らしい選択だと思いました。
海外で活躍できる看護師になるためのカナダ留学でしたが、iCMでいろいろな分野に触れ、日本でも需要が高くなっている「アグリビジネス」に興味を持ち始め、調べていくうちに、娘の進みたい道が見えてきたようです。
そして、大学編入で「アグリビジネス」を専攻。
もともと高校で食品ロスや環境問題について学んで、日本だけでなく世界的にも考えるべき課題ということに、興味を持っていました。
食の未来や農業の可能性にさらに興味を持つようになり、「人と自然、そして経済をつなぐ仕事に就きたい」と考えるようになったとか。
私の実家はお米や野菜を作っていますが、娘も収穫を手伝ったり、採りたての野菜を食べたり、身近なところで農業体験をしていたのも、食や農業に関心が高まった理由のひとつです。
マニトバ州は農業が盛んな地域であり、同大学のアグリビジネスプログラムは、この地域の農業を支える人材育成に貢献しているそうです。「そんなカナダでこそ、マニトバ大学でこそ、学べることがある」と感じたようです。
将来はどうするの?
将来は、日本もしくは、日本から世界へ「持続可能な農業」や「地域活性」に関わる仕事をしたいと話しています。
たとえば、農家と企業をつなぐ仕事や、農業に関するプロジェクトの企画・運営など。
まだ学びの途中ですが、「農業=田舎の仕事」ではなく、「農業=世界とつながる仕事」だと気づいたようです。
最後に
いつの間にか、こんなにしっかりとしたビジョンを持って進んでいる娘。母としても本当に頼もしく思います。
また折にふれて、アグリビジネスで学んだこと、体験したことなども紹介していきますね。
読んでくださり、ありがとうございます!
