娘がカナダの大学に留学して3年目。ついに「就職活動」を始めました。
海外での就活なんて想像もつかなかった母ですが、少しずつ現実が見えてきました。日本と違う就職スタイル。親としてできるサポートは何か。
今回は、カナダでの就職活動について、留学生として準備しておくべきことや現実的な課題をまとめてみました。
カナダの企業? or 日本の企業?
留学を始めたころは、卒業後はそのままカナダで働きたい! 永住権を取りたい! と話してましたが、留学をして海外から日本を見ているうちに考えに変化が出てきたようです。
卒業後は帰国して日本の企業に就職したいそうで、さらに2027年4月入社を目指しています。そうなると、予定通り2026年12月に卒業することが前提になるので、勉強も手を抜くことは出来ません。娘はいつも自分を追い込みながら進んでいきます。母は見守ることしか出来ません。
いつから始めるべき? 企業調べ
カナダにいてもインターネットがあれば企業調べは可能だし、問い合わせもできるので、何社かメールをしたりしているようです。ただ、オンライン面接をしている企業は少ないので、思ったようには進まないと言ってます。
いま娘が興味を持っているのが、総合商社。いろんな分野があり、とにかく説明を聞いていてワクワクすると。企業のリクルーターの説明もすごく上手で、早く社会人になりたいと言う(笑)。自分の未来像を想像できるわけではないけど、やりたいことが見つかりそうだと。
海外大学生のインターンシップ
興味のある企業の採用ページなどで情報収集を行ない、積極的に説明会に参加しながら、インターンの応募もしているようです。
インターンの応募は、①エントリーシートの提出、②SPI試験、③WEB面接…と順を追って進みます。
SPI試験とは…
母の時代では聞かないSPI。いったいどんな試験? と思いましたが、いわゆる「適性検査」
詳しく説明すると
SPIとは、就職活動で企業が応募者の能力や性格を把握するために実施する適性検査のことです。正式名称は「Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)」で、リクルートマネジメントソリューションズが開発・提供しています。
横文字ばかりで、ついていけない母です…
AI面接
娘の話では、ある企業の③WEB面接はAI面接だったとのこと。
AI面接は24時間いつでも対応しています。
AIがあらかじめ提出しているエントリーシートの内容を元に質問するらしく、質問は2つだったそうです。
質問に対して、回答時間は1分。
面接は1回しかできないし、言いなおしも出来ないので、どういう質問がされるか自分なりに予想してリストにし、回答も準備しておきました。
回答している時は画面にカウントダウンの数字が出るので、それを見るだけでもプレッシャーで緊張すると言ってました。
面接が上手くいったかどうかは、2週間後の結果を待つのみです…。
ボストンキャリアフォーラム(通称ボスキャリ)
毎年秋ごろ、ボストンで「ボストンキャリアフォーラム(通称ボスキャリ)」という就職・転職のイベントがあります。これは世界最大級で、海外の大学で学んだり、留学経験がある人や、海外企業で働くことを目指している人を対象としてます。
200社以上の企業が参加する大規模なイベントで、会場内で企業と面接が行われることも多く、内定獲得もできることがあるそうです。
娘もこのボスキャリはすごく興味があり、どんな企業が参加するのか、常に情報を確認していて、今年のボスキャリに参加するか検討中です。
アピールポイントを探す
自分を見つめなおし、アピールできることを探してリストを作っていこう! 短所も考え方を変えれば長所にもなり得る!
- 留学経験あり
- 英語でコミュニケーションがとれる
- 積極的に行動できる
やりたい分野でグローバルに事業展開している企業を探しているところですが、就活は始まったばかり。英語を武器に出来るといいのですが、英語力もまだまだ。日々勉強の積み重ねしかありません。頑張れ!
親として日本からできること
精神面のサポート
日本時間の会社説明会は時間が真逆なので、真夜中になることも多く、かなり寝不足に。それに、大手企業ばかりにターゲットをしぼるわけもいかず、なかなか企業が見つからない。そんな焦りや不安は手に取るようにわかります。
親としては話を聞いてあげるくらいしか出来ないけど、ただ聞いていても、「関心がない!」と怒られるし、ちょっとアドバイスしてみても「それは違う」なんて言われたり、話を聞くのも結構大変です。
それに娘はおしゃべりが大好きで、話し始めると1時間、2時間はあっという間なので、こちらもやることがあると適当な相槌になってしまうことも、しばしば……。でも、少しでも発散できるなら。
LINE電話なので通話料は無料だし、ホント良かった。
就活用スーツ
日本の就職活動では必需品のリクルートスーツが、娘の住んでいるウィニペグではあまり無いようなので、日本で用意して送ってあげることになりました。
「洋服の青山」にちょっと寄ってみました。どんなスーツがあるか見て、店員さんに事情を話し、試着や採寸ができないので、その場合はどれを選んだらよいか、アドバイスをもらってきました。
娘にもアドバイスされたことを伝え、HPで見てもらったりして、とりあえず購入してこようと思います。
情報共有や企業調査の手伝い
あまり頼りにはならないみただけど(笑)、求められたら企業調査の手伝いもするつもりです。それも日本でできるサポートの1つです。
私の氷河期時代の就活と比べると、エントリーの仕方などだいぶ変わってきているので、逆に聞くことが多いけど(笑)、調べたりするのは好きだから、少しでも力になれたらいいな。
情報も共有して一緒に就活をしていけたら、きっと良い結果につながると思います。