【カナダの暮らし注意報】極寒の夜:娘から届いた1本の電話

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青森で震度6強の地震発生

8日の夜、日本の青森県で震度6強の地震が発生しました。
私は東京なので、少し横揺れを感じた程度でしたが、すぐにニュース速報が入り、津波注意報も発表されていました。

娘からの久しぶりの電話は「地震の心配」から

非難を呼びかけるアナウンスがテレビで流れているその時。
私のスマホが“緊急アラートのような勢い”で鳴り響きました。

それは、遠くカナダからの着信。
娘でした。

このところ、テスト勉強やバイトで忙しいようで、久しぶりの電話でした。

「大丈夫⁉」「東京は揺れた?」
心配してすぐに連絡をくれたその声に、胸がじんわり。

「こっちは心配ないよ〜」と話をしつつ、そこから近況やパン屋さんのバイトの話になりました。

体感マイナス30度の帰り道…娘のひと言に胸が締めつけられた

その中で娘がふと口にしたひと言。

「昨日はバイトの帰りね……寒くて死ぬかと思った」

夜9時にバイトが終わり、家に着くのは10時過ぎ。
ウィニペグの夜は、すでに気温マイナス20度
娘が言うには「体感はマイナス30度くらい」

バス停からシェアハウスまでのたったの15分ほど。
それでも、“寒すぎて意識が遠のく感じがした”と話す娘の声は、どこか笑っていたけれど、母としては胸がぎゅっと締めつけられました。

ウィニペグの過酷な冬:生と死が背中合わせ

バイト帰りの寒さは本当に過酷で、マイナス20度の中を歩くのは凍傷や低体温症の危険もあるそうです。

娘の住むウィニペグでは、冬になると体調を崩した人や、行き場をなくしたホームレスの方がベンチで倒れていたり、命を落としてしまうこともあると聞きます。生と死が本当に背中合わせのカナダの冬——そう考えると、娘が無事に家に帰るたびホッとします。

娘も最初は「ちょっと冷える」くらいの感覚だったらしいのですが、顔や手先がじんじんと痛くなり、“顔が痛い”というより、“顔が凍る”という表現のほうが近いようで、「これはやばい寒さなんだ…」と、実感したと言っていました。

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娘がバイト中に指を切った出来事をきっかけに、改めて調べてみました。
記事はこちら▶「留学生保険って必要?娘のケガで考えたカナダの医療事情」

徹底した防寒対策が必要な理由

特に耳・頬・指先は、むき出しのままにしていると数分で感覚がなくなることもあるので、手袋や耳当て、ネックウォーマーは必須。
服装はもちろん厚めのコートですが、それだけでは足りず、中に何枚も重ね着。
特に顔まわりが一番つらいため、フードや帽子で頭をしっかり覆い、マフラーを目の下までぐるぐる巻きにして、とにかく肌を出さないようにしているそうです。

歩くたびに雪がギュッギュッと鳴る音や、白い息が一瞬で消える感じが「カナダの冬だなぁ」と思わせるそうですが、やっぱり夜道の寒さは格別で、毎回ドキドキしながら帰っているようです。

バス停までのほんの10分の道のりでも、体の芯から冷え切ってしまうので、娘も最近はなるべくバスの時間に合わせて出発したり、バイト仲間のお迎えの車に便乗させてもらったりと、工夫しているようです。

地震のニュースと寒波の中で思ったこと

娘がこの極寒のバイト帰りから一夜明けたカナダでは朝9時過ぎに、青森県の地震のニュースが飛び込んできて、心配して電話をくれたのでした。

そんな極寒の翌晩、日本では最大震度6強の地震が起き——気温も環境もまったく違う場所で、別の“危険”が起きていたのだと思うと、何とも言えない気持ちです。

ウィニペグではあまり地震はないそうですが、最近は世界のあちこちで地震のニュースを聞きます。

日本で地震があると、大小関わらず心配して電話をくれる娘。
でも考えてみると、娘の方が過酷な冬のカナダで生活していて、その寒さは想像もつかないから、本当に心配です。

遠く離れていても、互いを思い合う気持ちは同じ。
日本からできることは限られているけれど、娘が体調をくずさず、無事に冬を乗り越えられるよう、これからも見守っていきたいと思います。

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