日本で話題のヒートショック、カナダにもある?
日本の寒波ニュース
日本では最近、寒波の影響で「ヒートショック」に注意するよう、ニュースやテレビでよく耳にするようになりました。
暖かい部屋から寒い浴室や脱衣所へ移動することで、血圧が急変し、命に関わることもある――そんな怖い話です。
では、極寒の国として知られるカナダではどうなのでしょうか。
娘のカナダ生活でヒヤッとした出来事
パン屋さんのバイトが終わり、-30度、-40度の夜道を帰ってきた娘が、シェアハウスに着いて、内ドアのノブを素手で掴んでしまい、手がくっつきそうになり、驚いたそうです。内ドアだから、ちょっと油断していたようです。冷たいというより、痛いらしく、本当に危険なこと。
カナダのような寒冷地帯では、外気に触れる時間も注意が必要だし、金属のものを素手で持ったり、掴んだりするのは絶対してはいけないと、何かで読んだことがあります。
そして、ヒートショック。
「寒い国だからこそ、もっと危険なのでは?」と思い、調べてみたところ、答えは YESです。
カナダの冬に起こるヒートショックの原因
室内は暖房、外は−20℃以下の極端な寒暖差
カナダはとても広い国なので、地域によって気温差がかなりあります。
バンクーバーは東京に近い気候、なので寒さも暑さも何となく想像できます。でも娘のいるウィニペグは冬は-20度の世界。
カナダは家全体の断熱・気密性能が高いそうで、セントラルヒーティングで室内は暖かく保たれているようですが、「暖かいリビングから寒い脱衣所や風呂場への移動」や「極寒の屋外への外出」が大きな身体的ストレス(ヒートショック)となります。
逆のパターンで、極寒の中で冷え切っている体が、温かい部屋に入った途端、血圧が急激に上昇したり、寒いからと熱いシャワーを浴びるのも注意が必要!
海外は浴槽にお湯をためる習慣があまりないようなので、バスルームがひんやりしているため、壁にシャワーのお湯をかけて全体を温めると良いでしょう。
また、シャワーは心臓から遠い足先から徐々に浴びたりと気を付ける必要もあります。
実は多い、カナダの「夏のヒートショック」
しかも、調べてみると驚いたことに、カナダでは冬の寒さによるヒートショックだけでなく、近年増えている熱波(猛暑)によるヒートショックも問題になっていることがわかりました。
カナダで問題になる熱波(ヒートドーム)とは
「ヒートドーム」現象とは、上空の高気圧が熱い空気を閉じ込めることが原因とみられます。
2021年6月末、カナダ西部(特にブリティッシュコロンビア州)は記録的な熱波(ヒートドーム現象)に見舞われ、49.5度という史上最高気温を観測、70人以上の突然死(熱中症)が発生しました。
ニュースで流れてきた時、カナダ=寒い国のイメージしかなかったので、とても驚いた記憶があります。
エアコンがない住宅も多いカナダの夏事情
カナダでは通常、夏でも冷涼な場所が多く、住宅の断熱・密閉性は高いが、エアコン(冷房)が設置されていない家庭が多かったことも原因のようで、亡くなった多くはご高齢の方だったようです。
高齢者だけじゃない|若者・留学生にも起こる理由
ヒートショックは本人が気づかないうちに、危険にさらされていることもあるようです。これは高齢者だけでなく、若者やカナダ生活の経験が浅い留学生も同じです。
- 脱水
- 体調管理の違い
- 「寒い国」という思い込み
ヒートショックを起こさないためにも、気候情報、カナダの環境にあった体調管理の仕方、カナダでも気温上昇することがあることを覚えておく…など、いつも危険が身近にあることを忘れないようにしましょう。
日本と違う?カナダ生活で気をつけたいヒートショック対策
カナダで暮らす留学生や、その家族として知っておきたいヒートショックの実態と、日常生活で気をつけたいポイントを、母目線でまとめてみます。
【具体的な対策】(日本の生活とほぼ同じです)
- 脱衣所の暖房: 脱衣所に小型の電気ファンヒーターを置く。
- 入浴順序: 家族で入る場合、間隔を空けず、浴室が冷めないうちに続けて入る。
- シャワーの活用: 浴槽に浸かる前に、シャワーで浴室の壁や温度を上げておく。
- 温度設定: 高すぎる湯温(42度以上)は避ける。
- 飲酒後の入浴を避ける: 血圧の急変動を助長するため、飲酒後や寝る直前の入浴は危険です。
- 外出の対策: 外に出る前に、少しだけ冷たい空気に触れて身体を慣らす。
シェアハウスなら何かあったとき、ルームメイトやオーナーさんに助けを求めることが出来るかもしれません。
それに、異変に気付いてくれることもあるかもしれません。
常日頃からコミュニケーションを取っておくことが大切ですね。
一人暮らしの場合は、周りにいないので、危険度はぐんっとあがります。なので、常に注意して生活する必要がありますね。
それでも友人や家族とのコミュニケーションは大事なので、出来るだけ連絡を取っておきましょう。
ここからは、カナダ生活の中で今日からできるヒートショック対策をまとめます。
すべてを完璧に守る必要はありませんが、「知っているかどうか」で安心感は大きく変わります。
冬の寒さによるヒートショック対策
- 脱衣所やバスルームは事前に暖めておく
- シャワーで浴室全体を温めてから入浴する
- 熱すぎるシャワーや湯温(42℃以上)は避ける
- 外出前に少しだけ冷たい空気に触れ、体を慣らす
夏の熱波によるヒートショック対策
- こまめに水分・塩分を補給する
- 室内が暑い場合は、エアコンのある公共施設を利用する
- 体調がすぐれないときは無理をしない
- めまい・動悸などの体調の変化を軽視しない
留学生や一人暮らしが特に意識したいこと
- シェアハウスでは、日頃からルームメイトと声をかけ合う
- 体調不良を我慢せず、早めに周囲へ伝える
- 一人暮らしの場合は、家族・友人と定期的に連絡を取る
まとめ
カナダは寒い国というイメージが強いですが、実際には極端な寒暖差や熱波など、ヒートショックのリスクが身近にあります。
留学生本人はもちろん、離れて暮らす家族としても、こうした危険を知っておくことが、安心につながるのではないでしょうか。


