夏の暑い日に、キンキンに冷えた炭酸飲料を無性に飲みたくなりませんか。
実は私は、強炭酸の飲み物は少し苦手です。それでも、汗をかきながら暑い外から帰ってきたときは、キンキンに冷えた炭酸飲料をグイッと飲みたくなることがあります。
スーパーや自動販売機でよく見かける「カナダドライ」。
名前に「カナダ」と付いていることから、「カナダ発祥なのかな?」と思ったことがある人も多いのではないでしょうか。
でも、なぜ「カナダドライ」という名前になったのか、どのように誕生したのかをご存じでしょうか。
実はカナダドライは、1904年にカナダ・トロントで誕生したジンジャーエールです。その名前には、開発者のこだわりやシャンパンに着想を得た意外な由来がありました。
この記事では、カナダドライの名前の由来や誕生の歴史、世界中で愛されるようになった背景をわかりやすく紹介します。
ジンジャーエールの始まりはイギリス
現在では炭酸飲料として親しまれているジンジャーエールですが、そのルーツは18世紀のイギリスまでさかのぼります。
当時、生姜は体を温める薬草として広く利用されており、その風味や効能を生かした飲み物が作られるようになりました。
実は、最初に誕生したのは現在のようなノンアルコール飲料ではなく、「ジンジャービア(Ginger Beer)」と呼ばれる発酵飲料です。
生姜に砂糖や水を加えて発酵させたこの飲み物にはアルコールが含まれており、ピリッとした生姜の風味と爽快な味わいが特徴でした。
ノンアルコールのジンジャーエールが誕生
19世紀になると、炭酸を加える技術の発達によってアルコールを含まないジンジャーエールが誕生しました。
アルコールを含まないため、子どもから大人まで気軽に楽しめる飲み物として広まり、イギリスやアイルランドを中心に人気を集めます。
その後、ジンジャーエールはアメリカにも広がり、1920年代の禁酒法時代には、お酒の代わりとして多くの人に親しまれるようになりました。
1904年、カナダで「カナダドライ」が誕生
1904年、カナダ・トロントでソーダ水の製造販売をしていたジョン・J・マクローリンは、フランスで飲んだシャンパンに感銘を受けました。
マクローリンは「シャンパンのように上品で洗練された味わいを、アルコールを使わずに表現したい」と考えました。
そんな思いから研究を重ねて誕生したのが、「CANADA DRY PALE GINGER ALE(カナダドライ・ペールジンジャーエール)」です。
「カナダドライ」の名前の由来
「Dry(ドライ)」には、シャンパンのようなすっきりとした辛口の味わいへのこだわりが込められています。また、「Canada」は、開発者マクローリンの母国であるカナダにちなんで名付けられました。
こうして誕生したカナダドライは、その品質の高さから「The Champagne of Ginger Ales(ジンジャーエールのシャンパン)」とも呼ばれ、多くの人に親しまれるブランドへと成長していきます。
禁酒法で世界へ広がる
19世紀の終わり頃から、ジンジャーエールはアメリカにも広まり、多くの人に親しまれるようになりました。
そして1920年代、アメリカではお酒の製造や販売が禁止される「禁酒法」が施行されます。
アルコールが飲めなくなった人々は、お酒の代わりになる飲み物を求めるようになり、上品で飲みやすい味わいのカナダドライが注目を集めました。
バーやレストランでも親しまれるようになったカナダドライは、多くの人に愛され、アメリカをはじめ世界へと広がっていきます。
実は、世界中で親しまれているバスケットボールは、カナダ人によって考案されたスポーツです。誕生の歴史や開発のきっかけを紹介しています。ぜひこちらの記事もご覧ください。
👉「カナダのバスケットボール文化」
カナダドライが世界中で愛されるようになった理由
禁酒法が終わった後も、そのまま飲むだけでなく、カクテルの割り材としても人気を集め、バーやレストランの定番となりました。
近年では、生姜の風味をより生かしたクラフトジンジャーエールや、無糖・低糖タイプなど、ジンジャーエールそのものの楽しみ方もさらに広がっています。
その一方で、1904年に誕生したカナダドライは、100年以上経った今も世界中で愛され続ける代表的なブランドです。
どんな料理にも合うカナダドライ(ジンジャーエール)
カナダドライは、和食や中華、イタリアンなど料理のジャンルを問わず、さまざまな食事に合わせやすい炭酸飲料です。
ハンバーガーやフライドチキンはもちろん、熱々のチーズがとろけるピザとの相性も抜群。すっきりとした飲み口が、食事のおいしさをさらに引き立ててくれます。
1904年にカナダ・トロントで誕生したカナダドライは、100年以上経った今も世界中で愛され続けています。
名前の由来や誕生の歴史を知ると、いつもの一杯も少し違った味わいに感じられるかもしれませんね。
スーパーや自動販売機で見かけたときは、ぜひカナダで生まれた100年以上の歴史に思いをはせながら味わってみてはいかがでしょうか。
実は、ジンジャーエールと相性抜群の「ハワイアンピザ」もカナダ生まれ。気になる方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
👉「ハワイアンピザの発祥はカナダ!」

カナダ留学をするなら、こんなカナダならではの豆知識を知っておくと、現地での毎日がもっと楽しくなるかもしれません。
これからも「カナダ生まれシリーズ」で、まだあまり知られていないカナダの魅力をお届けしていきます。

