先日、体験型のサービス「otonami」で見つけた「うちわ貼り体験」に参加してきました。
実は、最初から「日本の伝統工芸を体験しよう!」と思って探していたわけではありません。otonamiでたまたま見つけた体験が金額的にも参加しやすかったので申し込んでみました。約2時間の体験でしたが、実際に手を動かしてみることで、日本の伝統工芸の素晴らしさを体感することができました。
一見すると、娘のカナダ留学とは関係のない体験です。でも、日本と海外の文化の違いを意識するようになった今だからこそ、うちわや扇子のような日本の伝統工芸品や、その歴史に触れることも、とても大切だと感じています。
そんな気持ちで体験してきた「うちわ貼り」を少しご紹介します。
日本の伝統工芸の魅力
日本の「伝統的工芸品」には、主に次のような特徴があります。
- 主として日常生活で使われるもの
- 製造過程の主要部分が、伝統的な技術・技法によって作られているもの
- 伝統的に使用されてきた原材料が主に用いられているもの
- 一定の地域で、ある程度の規模の産地が形成されているもの
など、国が定めた要件があります。
なんと、全国で約244品目(2025年10月時点)が国の「伝統的工芸品」として指定されているそうで、代表的なものとして、
- 陶磁器(焼き物):佐賀県の有田焼や、石川県の九谷焼など。
- ガラス工芸:東京都の江戸切子など、美しいカットが特徴のガラス器。
- 金工品:岩手県の南部鉄器など、鉄や銅で作られた重厚感のある日用品。
- 織物・染め物:京都府の西陣織や、鹿児島県の本場大島紬など。
- 文房具・その他:広島県の熊野筆など、書道やメイクに使われる筆類。
などがあります。*経済産業省の「伝統工芸品サイト」も参考にご覧ください。
体験で触れた「うちわ」「扇」も工芸品の一つです。
近年、日本の伝統工芸は後継者不足という課題を抱えているそうです。今回体験してみて、その素晴らしさを実感したからこそ、この大切な技術や文化がこれからも受け継がれていってほしいと感じました。
いよいよ、うちわ貼り体験!6つの工程を体験してみました
今回は、大正13年に創業され100年以上も続く「(浅草橋)松根屋」さんの「うちわ貼り体験」に参加してきました。
①まずは竹の骨組みに糊をつける
最初に用意されていたのは、放射状に細い竹が並んだうちわの骨組み。
この骨組みの両面に刷毛で糊をつけていきます。

一見するとシンプルな作業ですが、これから和紙を張るための大切な下準備です。
②竹の間隔を均等に整える
糊をつけたら、次は竹の骨組みを整えます。
細い棒を使って、竹と竹の間隔が均等になるように調整。

簡単なようで意外と難しい。でも、こういう細かい調整が、きれいなうちわを作るためには大切なんですね。
③和紙を貼って、しっかり密着させる
いよいよ和紙を貼ります。
今回は好きな絵柄の和紙を選び、骨組みの片面に貼りました。

和紙を貼ったら、タワシを使ってしっかりと押さえます。
④反対側にも和紙を貼る
片面が終わったら、反対側にも和紙を貼ります。
片面(裏面)は白というのが多いうちわですが、今回は表裏とも絵柄の和紙を貼りました。

こちらも同じように、タワシを使ってしっかりと押さえます。
両面に和紙が貼られると、だんだん「うちわ」らしくなってきました!
このとき、骨組みの方向に沿ってこするのがポイント!
思っていたよりも力が必要で、体重をかけながらしっかりと密着させていきます。
でも、和紙の強さにも驚きでした!
⑤木槌で「バンッ!」と型抜き
そして、ここが今回の体験で一番印象に残った工程!
和紙を貼ったうちわの上に型を置き……

余分な部分を型に沿って抜いて、うちわの形に仕上げます。
「そんなに思いっきり叩くの⁉」とちょっと驚きました(笑)。
でも、少ない回数で打ち抜くことで、きれいなうちわの形ができるので、ここは思いっきりが大事です!
⑥縁取りをして仕上げます
最後は、うちわの縁に細い和紙を貼って縁取り。
この細かな仕上げをすることで、うちわがぐっと完成品らしくなります。

そして……
完成!✨

実際にうちわ貼りを体験してみて
普段何気なく使っているうちわですが、実際に作ってみると、思っていた以上にたくさんの工程がありました。
機械で量産できる時代ですが、竹の骨組みに和紙を貼り、木槌で型を抜き、縁取りをして仕上げる……。
こうした職人さんの手仕事を少し体験してみたことで、昔から受け継がれてきた技術のすごさを実感しました。
今回はなんといっても、自分で貼ったうちわですから、愛着も湧きますね😊
うちわ貼り体験の間に、座学でうちわ・扇子の歴史などを説明していただき、ただあおぐためではなく、顔を隠したり、字を書いたり(メモを取る感覚)、装飾としてなど、深く知ることができました。
また、「松根屋」さんの創業から今に至るまでも伺うことができ、歴史を感じました。*詳しくはHPをご覧ください。
ここ数年で暑さが増している日本の夏。今はほとんどの人がハンディファンを片手に外出していると思いますが、エコという意味では、うちわや扇子はおすすめです。
扇子を仰いだときに感じる、和紙のほのかな香りを含んだ風は、一瞬暑さを忘れさせてくれるかもしれません……一瞬ですけどね(笑)。
海外の人へのお土産にもおすすめ!
娘がカナダで生活していることもあり、今回うちわ作りを体験して、
「これ、海外の人への日本のお土産にもいいんじゃない?」
と思いました。
海外では「日本らしいお土産」が人気と聞きますから、竹と和紙を使ったうちわは、それだけでも日本らしさを感じられます。
しかも、絵柄によって雰囲気が変わるので、自分の好きなデザインを選べるのも魅力ですし、自分で絵柄を描いてみるのもありですね。
実際に使うこともできますし、お部屋に飾っておくこともできます。
日本の夏の風物詩でもある「うちわ」。
海外の人に日本文化を紹介するきっかけとしても、素敵なお土産になりそうです🎁
まとめ│日本の伝統工芸を「体験」してみよう
日本の伝統工芸は、見るだけでなく実際に体験してみると、より身近に感じられます。
体験を通して、改めて日本の良さを知ることにもなります。
留学する予定がある方も出発する前に、日本の伝統工芸を見たり体験するのもすごく良いと思います。
留学先での話題作りに、「日本の伝統工芸品」はきっと興味をもってもらえるのではないでしょうか。
そして、海外から日本を訪れた方にも、ぜひ体験してみてほしいと思います。
カナダにいる娘へのお土産にも?
実は、この体験を終えてから、もう一つ思い浮かんだことがありました。
娘がカナダにいる間に行く機会があれば(目標としてるんですが…(笑))、うちわや扇子を日本のお土産として持って行こうかなと。
娘が仲良くしている現地のお友達や、シェアハウスでお世話になっている方など、日本の文化を感じてもらえるお土産として渡したら喜んでもらえそうです。
日本らしい絵柄の扇子やうちわなら、実用品として使えるだけでなく、飾っておくだけでも素敵。
「これは日本の夏に使うものなんだよ」と、日本文化の紹介にもなりますよね。
体験の最後に、うれしいサプライズ
そして、この体験にはもう一つ嬉しいポイントがありました。
うちわを作ったあと、最後に自分で選んだ扇子に名前を入れてもらい、持ち帰ることができました。
自分で作ったうちわと、名前が入った扇子。思わず扇子袋も購入してしまい、どれも自分だけの特別なものとなりました。
特に名入れしてもらった扇子は、日本らしいお土産としても素敵ですよね。

うちわ貼り体験を振り返って…
今回のうちわ貼り体験では、竹の骨組みに糊をつけるところから、和紙を貼り、形を整えて縁取りをするところまで、一つひとつの工程を体験しました。
改めて振り返ると、普段何気なく使っているうちわにも、職人さんの技術やたくさんの手仕事が詰まっているんだなと実感しました。


