かつて世界中のビジネスマンに大人気だったスマートフォン、BlackBerry。
今ではあまり見かけなくなりましたが、実はカナダ生まれなんです🍁
特徴は、なんといっても本体についている物理的なQWERTYキーボード。今のスマートフォンでは当たり前になったタッチスクリーンとは違い、ボタンをカチカチと押してメールやメッセージを送るスタイルでした。
しかも、高いセキュリティ性能を持っていたことから、ビジネスマンを中心に世界中で人気に。
ちなみに「BlackBerry」という名前は、果物のブラックベリー(キイチゴの仲間)と同じ名前です🍇
では、なぜそんなに人気だったBlackBerryが、今ではあまり見かけなくなったのでしょう?
ちょっと気になりますよね。
今回は、カナダ生まれのスマートフォン「BlackBerry」の歴史を調べてみました!
カナダのどこで生まれたの?
カナダ・オンタリオ州ウォータールーという街で生まれました。
1984年にウォータールー大学の学生だったマイク・ラザリディスとダグラス・フレギンによって、Research In Motion(RIM)が設立されました。
開発の拠点となったのは、なんとベーグル店の上にあった小さなオフィスだったそうです。
BlackBerryはどうやって生まれた?
では、そもそもBlackBerryは、何のために作られたのでしょう?
理由はシンプルです。
外出先でも安全にメールのやりとりができる携帯端末を作るためでした。
当時は移動中に会社や個人のメールを確認する手段が少なかったため、いつでもどこでも送受信できる端末が求められました。
名前の由来は小さな黒いボタンが並ぶ姿が、ベリーの果実にそっくりだからです。
当初は「PocketLink」や「Strawberry」なども候補に挙がっていたそうです。
なぜ世界中で人気になった?
押しやすい小さなボタンを並べたデザインと、移動中でも正確かつ素早い文字入力を実現できたことで、世界中のビジネスマンの間で人気となりました。
それに加え、企業や政府機関の機密情報を守る、極めて強固な暗号化通信システムを備えていました。
2001年の9.11アメリカ同時多発テロの際には、通信網が大きく混乱する中でもBlackBerryのメッセージング機能が利用され、政府関係者や救助活動に携わる人たちの通信手段として注目されました。
こうした出来事も、BlackBerryの高い信頼性やセキュリティが知られるきっかけのひとつになったといわれています。
あの特徴的なキーボード
BlackBerryといえば、やっぱりこの物理キーボード。
タッチスクリーンが主流になる前から、指先でカチカチとキーを押してメールを入力できることが大きな特徴でした。
小さなキーが並んでいるのに、慣れると素早く文字を入力できる。その操作感が支持され、メールを頻繁に使うビジネスマンから特に人気を集めました。
iPhoneの登場で何が起きた?
これまで多くのビジネスマンに愛用されていたBlackBerryのスマホですが、あるものの登場によって、状況が一変していきます。
それはiPhone。
AppleはiPhoneで、物理的なキーボードを使わず、画面上に表示されるキーボードで文字を入力するという新しいスタイルを打ち出しました。
iPhoneの発表はBlackBerryに大きな影響を及ぼしました。
BlackBerryのスマホはどうなった?
BlackBerryは、物理キーボードへのこだわりと、タッチパネルやアプリ中心の新しい時代への対応が遅れたことで、次第に衰退していったそうです。
ビジネス用途の安全性を重視するあまり、一般ユーザーの求めるものを考えなかったということですね。
BlackBerryの全盛期~現在まで
黄金期・全盛期(2000年代中盤)
2007年にiPhoneが登場する以前、BlackBerryは北米市場で大きなシェアを占め、ピーク時には世界でも圧倒的な存在感を示していました。
BlackBerryを持つことが、忙しいビジネスマンのステータスシンボルにもなっていました。
四六時中メールや端末を手放さず、夢中になってしまうユーザーを指す言葉として、強力な依存性がある麻薬の「クラック・コカイン」と「ブラックベリー」を掛け合わせて、「クラックベリー(Crackberry)」なんていう俗称も生まれたほどです(笑)。
衰退(2010年代)
iPhoneの登場で、すぐに衰退したわけではありませんでしたが、タッチパネル中心の全画面スマホへの移行に出遅れたことで、シェアは下降していきます。
2010年代半ばには、急激にシェアが低下し、2016年には、BlackBerryが自社でスマートフォンのハードウェアを製造する事業から撤退すると発表しました。
その後、TCLなどがBlackBerryブランドの端末をライセンス生産していました。
市場からの撤退(2020年代)
2020年、そのライセンス契約が終了します。
2022年1月4日には、BlackBerry OSを搭載した端末のサービスも終了。BlackBerryのスマートフォン時代は、ここで大きな区切りを迎えることになりました。
撤退してから、現在は
実は、会社も幕を下ろしたわけではなく、事業を方向転換しました。
現在はスマートフォン製造事業から完全に撤退し、自動車載用ソフトウェア(QNX)やサイバーセキュリティなどを手がけるBtoBのソフトウェア企業へと事業を転換しています。
まとめ│世界を変えたカナダ生まれのテクノロジー
実のところ、私はこの「BlackBerry」を知りませんでした。たまたま「BlackBerry」というワードを耳にして、果物かと思いきや、カナダ生まれのテクノロジー⁉︎ と、驚きました。
調べてみると、カナダ・オンタリオ州ウォータールーで生まれたBlackBerryは、メールを素早く送れる物理キーボードと高いセキュリティを武器に、世界中のビジネスマンから支持されたスマートフォンだったんですね。
日本でもNTTドコモなどから発売されていて、当時は「外資系ビジネスマンのステータスシンボル」として注目されていたそうです。
その後、iPhoneをはじめとするタッチスクリーンのスマートフォンが普及すると、BlackBerryは次第にスマートフォン市場から姿を消していきました。
でも、BlackBerryという会社そのものがなくなったわけではありません。
現在はスマートフォンではなく、自動車などに使われるソフトウェアやサイバーセキュリティなど、企業向けの事業を中心にしているそうです。
「カナダ生まれのスマートフォン」として知ったBlackBerryが、今では別の形で活躍しているとは……。
今回調べてみて、私自身も「へぇ〜!」と思ったカナダ生まれのひとつでした🍁
カナダ生まれのテクノロジーは、スマートフォンだけではありません。
映画館でおなじみのIMAXもカナダ生まれ。
👉こちらでIMAXの特徴を紹介しています。

